料理が苦手ですと、毎日晩御飯を何にするのか考えるのもイヤになりますし、忙しいと余計に何もしたくなくなるものです。
野菜炒めは使用する調味料も少なく、野菜を適当な大きさに切って、フライパンで炒めて味を付けるだけなので、料理入門には最適と言えます。
家族に晩御飯は何かと聞かれたときに、野菜炒めと答えればガッカリするかもしれません。
美味しい野菜炒めの作り方を覚えて、期待を裏切りましょう。
Contents
簡単で美味しい野菜炒めに必要な野菜
家庭で常備している野菜を使い、簡単に野菜炒めが作れます。
主に使う野菜としては、キャベツ、にんじん、たまねぎ、ピーマン、もやし、キノコ類です。
季節によって、スナップエンドウやアスパラガス、ナスを入れたり、長ねぎやブロッコリーを入れるのもいいでしょう。
ブロッコリーは茎から外した花蕾の部分を食べますが、茎もスライスして軽く茹でてから炒めると、野菜炒めの材料として使えます。
無駄を省くのも、調理技術を上げるためには欠かせません。
野菜炒めに肉や魚介類を入れるとうま味が増す
シンプルに野菜だけ使って、野菜のうま味を味わうのも良いのですが、おかずとしては物足りなさが否めません。
牛肉、豚肉、鶏肉を使うと、それぞれのうま味が相まって野菜炒めがさらに美味しくなります。
また、魚介類を使う場合は、新鮮なものをわざわざ買ってくる必要はなく、冷凍物のイカやむきエビ、あさり貝で十分です。
シーフードミックスなら全てが揃うので、一度に3つのうま味が加わります。
冷凍庫に入っている余った肉を入れると、経済的で冷凍庫内の省スペースに効果的です。
簡単だけど美味しい野菜炒めは味付けが重要
野菜炒めの基本的な味付けは、薄口しょうゆ、塩こしょうだけでも問題ありません。
しかし、それだけではあまりにも味気ないですから、鶏がらスープの素やめんつゆを加えるとダシが効いて美味しくなります。
簡単に作るのでしたら、市販の焼肉のタレだけでも良いでしょう。
味付けに自信ができてきたら、オイスターソースや味噌を使って、本格的な野菜炒め作りにチャレンジしてみてください。
野菜炒めの材料を準備しよう
野菜をどう切ったら良いのかわからない方もいるかもしれませんが、特に難しく考える必要はありません。
野菜によっては包丁を使わず、手でちぎるだけで良いものがあります。
基本は口に入る大きさで、食べやすく切るだけで良いのです。
2人前ではどれくらいの量が必要なのかも、併せてご紹介しましょう。
キャベツ
人数分にもよりますが、2人前では葉2~3枚分あれば十分です。
包丁で一口大サイズに切るか、面倒なら手でちぎっても構いません。
にんじん
1本の半分あれば十分ですから、半分にして皮をむき、縦に半分に切ります。
それを縦に薄くスライスすれば、簡単に火が通りやすくなります。
たまねぎ
半玉を使用しますから、まずは芯をくり抜き表面の皮をむいて半分に切ります。
あとは繊維に沿って薄くスライスしましょう。
残った半玉はラップをしてから、冷蔵庫で保管してください。
ピーマン
1個を使いますから、まずは半分に切り落とし、ヘタと種を取り除きます。
切るときは、2枚重ねて縦に細く切りましょう。
しめじ
1株の1/3だけを使いますから、まずは3等分に切り分けましょう。
根の部分の石突を包丁で切り落とし、手で食べやすい大きさにほぐします。
残りは袋に戻すなどして冷蔵庫で保管してください。
豚肉を使う場合、豚バラ肉か豚小間肉が適しており、肉本来のうま味が味わえるのでおすすめです。
豚バラ肉は食べやすい大きさに切り、豚小間肉は基本そのままで大丈夫ですが、大きいものが混ざっている時には半分に切りましょう。
野菜炒めは簡単でも炒める火加減に要注意
料理をするときに、よくありがちなのがガスを全開にして強火にしていたばかりに、材料を焦がしてしまうことです。
中華料理屋さんのように、非常に強い火力が出せるのなら、サッと炒めて美味しい野菜炒めになりますが、家庭のガス台ではではそうは行きません。
もしも焦がしてしまったら材料の味が損なわれ、準備にかかった時間もムダになってしまいます。
また、フライパンのコーティングが剥がれてしまい、焦げ付きやすくなって使い物にならなくなることもあるので注意しましょう。
野菜炒めを作るときは、中火が基本であり、これなら材料の食感が損なわれないので安心です。。
お店でプロが作るような、シャキシャキとした歯ごたえのある野菜炒めを作るには、中火よりも弱火で炒めるのがコツです。
シンプルで簡単そして美味しくてご飯が進む野菜炒め
では、ここまでご紹介した内容をもとに、実際に野菜炒めを作ってみましょう。
必要な野菜を切り、肉を準備し、調味料も用意してください。
- フライパンにごま油を敷き、中火で加熱して豚肉を炒めます。表面の色が変わってくるまで炒めたら、にんじん、ピーマンを入れて炒めましょう。固くて火が通りにくいものから温めるのが基本です。
- 次にキャベツ、しめじ、もやしを入れて炒め、塩こしょう少々、薄口しょうゆ小さじ2杯、鶏がらスープの素を小さじ2杯加えます。
- キャベツがしんなりとしてきたら火を止め、お皿に移して完成です。
調味料の分量は目安ですから、炒めている最中に味見をしてから。塩こしょうや薄口しょうゆの量を加減しましょう。
一度に多くの量を入れてしまうと、辛くなってしまい、味の調整ができなくなるので要注意です。
野菜を程よい食感で味わうためには工夫が必要
使う野菜によっては固い部分があり、フライパンで炒めただけでは柔らかくすることはできません。
何が何でも柔らかくしようとすると、ほかの野菜が焦げてしまいます。
固いものと言えば、キャベツの芯、にんじんなどの根菜がありますが、炒める前に少し柔らかくしてあげましょう。
手順としては、まず野菜を必要な大きさに切り、「電子レンジで温める」、「沸騰したお湯の中に入れて茹でる」2通りがあります。
柔らかくした後はフライパンでほかの野菜と一緒に炒めますから、柔らかくしすぎるとドロドロになるので食べられません。
少し固さを残す感じで調整すると、炒めた後も野菜本来の食感を味わえます。