ステーキと一緒に鉄板の上で焼かれているにんにくの香りは、何とも表現しがたいもので、とにかく食欲をそそります。
独特の強い香りがあるため、女性はエチケットの面から敬遠しがちですが、肉料理には欠かせない食材です。
近年は、パワーの源として、にんにくを使ったサプリや健康食品が多く販売されています。
にんにくが私たちに与える効果や、料理での使い方についてご紹介しましょう。
Contents
にんにくの基本情報
にんにくはヒガンバナ科に属しており、古くから元気が出る食材として利用されてきました。
にんにくは球根の部分だけでなく、茎の部分もにんにくの芽としてスーパーの野菜コーナーに並んでいます。
かなり強い独特の香りがあるので、好みがあるものの、香味野菜として和食だけでなく、中国、イタリア料理などには欠かせない存在です。
日本国内での生産地は8割が青森県で、世界で見ると中国が全世界の8割を生産しています。
栽培は比較的簡単で、パセリや万能ねぎなどと同じくプランターでの栽培が可能です。
にんにくの栄養素と効果について
にんにくに含まれているアリシンは、にんにく独特の強烈な香りの原因ではあるものの、古くから滋養強壮に用いられています。
アリシンはビタミンB1の吸収を高める役割があり、疲労回復にも効果的です。
他にも、新陳代謝の活性化、高血圧や心筋梗塞などの生活習慣病の予防、がんの予防にも効果があるとされています。
しかし、にんにくの効果については未だに研究されており、人体に与えるパワーは未知数です。
また、にんにくの芽にはカロテンや食物繊維、ビタミンCが多く含まれており、球根と違って香りも強くありません。
ビタミンCが多いので、風邪をひきやすい方にはおすすめです。
にんにくのデメリット
にんにくは香りが強烈だけあって、食べたことが原因で体臭や口臭も強くなってしまいます。
にんにくの品種の中には、無臭にんにくと呼ばれるものも販売されていますが、体臭の原因となる酵素は含まれるので要注意です。
にんにくは、においだけでなく辛味も強く、生のにんにくをたくさん食べると胃腸にまで刺激が行き渡り、胃腸障害を起こす可能性があります。
そして、あまり知られていませんが、にんにくアレルギーを持つ人もおり、嘔吐、めまい、重症化すると呼吸困難になるので非常に危険です。
にんにくを食べた後に、体調に変化が現れたら、にんにくを食べるのは避けましょう。
にんにくの鮮度を見極める方法
お店に並んでいるにんにくは皮をかぶっているので、鮮度を見極めるのが難しいと思うものです。
しかし、皮を見ただけで鮮度の見極めが可能ですから、少しでも美味しいにんにくを選びましょう。
にんにくを手に取ってみて、皮に筋が無く、張りがあってツヤツヤとしていると鮮度が良い証拠です。
逆に皮に筋があって、ツヤが無いものは鮮度が落ちていますから、避けましょう。
また、美味しいにんにくの特徴には、にんにくの1片1片がしっかりと茎に付いている、それぞれに隙間が無いことが挙げられます。
にんにくは風通しの良い場所で保管する
一度にたくさんのにんにくをもらったりしても、簡単に消費できるものではありません。
皮が付いたままの場合、ネットやかごに入れ、風通しが良くて、涼しい場所に保管しましょう。
湿気が多いとカビが発生しやすく、使う前に傷んでしまいますから、キッチンや日陰の風通しがある場所に吊るすと良いでしょう。
にんにくを漬け込んで保存してみよう
量が多くて、どうしても消化できない場合には、にんにくを醤油に漬け込んでしまいましょう。
漬けたにんにくをそのまま食べても美味しいですし、漬け汁はにんにくの香りが付き、調味料としても使えるので一石二鳥です。
にんにくの醤油漬け
にんにくと醤油だけで作る、大変シンプルなものですが、味と風味は抜群です。
分量はにんにく1個と醤油100㎖で、にんにくは皮を向いて、身の下側は固いので切り落としましょう。
きれいに消毒した瓶やタッパーなどの容器に、にんにくと醤油を入れ、2週間程度冷蔵庫で保管すると出来上がりです。
身はそのまま食べても良いですし、刻んで刺身と一緒に、または炒め物として使いましょう。
にんにくのオイル漬け
にんにくとオリーブオイルを使ってオイル漬けにすると、パスタのソースやドレッシングに活用できます。
にんにくの健康効果は解説した通りですが、オリーブオイルもコレステロール値の低下や便秘改善に効果的です。
この2つのアイテムを組み合わせると、食欲を刺激する香りがたまりませんが、体にも良いので是非作ってみましょう。
材料はにんにく、オリーブオイル適量と、これらを保存するガラス瓶が必要です。
仕込む前に、ガラス瓶を熱湯で煮沸消毒しなければいけません。
真新しいものでも、雑菌が付着している可能性があるので、除菌のために消毒が必要なのです。
煮沸消毒は約10分行い、自然に乾燥させて水気を完全に飛ばしてしまいましょう。
作り方
- にんにくをバラして皮をむいてから、根の固い部分を切り落とします。
- にんにくを切らずに瓶に入れるよりも、スライスや刻んだりするとオイルが身の中までしみ込み、より香りが強くなります。
- にんにくを瓶に詰め、にんにくがあふれないようにオリーブオイルを流し込んでフタをしてください。
これで完成ですが、保存は常温で構いませんが、定期的にフタを緩めて、ガス抜きをしましょう。
美味しいにんにくホイル焼き
敬遠されがちなにんにくですが、ホイル焼きにすると香ばしく、お酒のつまみにも最適です。
とにかく調理方法が簡単なので、是非トライしてみましょう。
作り方
- にんにくは薄皮までむき、身を半分に切りましょう。
- これをそのままホイルで焼くよりも、一度レンジで軽く加熱しておけば調理時間を短縮できます。
- にんにくを皿に載せて1分ほど加熱しましょう。
- アルミホイルを二枚重ねにし、深皿の形状にしておき、にんにくとオリーブオイルをにんにくが浸かるくらい入れてください。
- オーブントースターで約10分加熱して、にんにくが色付いていたら完成です。
オリーブオイルの代わりに、ごま油を使っても美味しく頂けます。
本当に美味しく、いくらでも食べられますが、食べすぎには注意しましょう。