私たち人間の体は、体内に害となるウイルスや毒素が侵入した時に、これらを排除する免疫を持っています。
免疫力が低下すると病気になりやすくなりますから、免疫力を高める野菜を取り入れることが重要です。
特に野菜スープは免疫力を高めるには効果的であり、野菜スープで体を温めると病原菌に対する抵抗力の強化につながります。
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免疫について簡単に解説
病気から免れるという意味を指す免疫は、体内に取り込まれた空気中や食べ物の中に含まれている外敵を弾き出します。
免疫には、体に入って来たものが敵か味方か識別する能力があり、敵(ウイルスや毒素)と判断すると攻撃して身を守る仕組みです。
パソコンやスマホで例えれば、ウイルス対策ソフトのような役割を持っています。
しかし、免疫は完全ではなく、体の疲れや睡眠不足が続くと、免疫力が低下してしまい、季節の変わり目では風邪をひく原因になるのです。
風邪やインフルエンザは、ウイルスが悪さをしますから、免疫力を高めておけばある程度の予防が期待出来ます。
免疫力を上げるには野菜を積極的に取り入れる
健康的な食事には欠かせない野菜には、免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。
特に秋から冬にかけてはインフルエンザが流行しますから、野菜を使った温かい料理がおすすめです。
免疫力を上げる野菜①根菜
根菜にはビタミンを含んだものが多くあり、免疫力を上げる効果があるビタミンCはレンコンやジャガイモに多く含まれています。
ブロッコリーもビタミン類が多く、葉の部分しか食べない方が多いかと思いますが、茎の部分にも実は多くの栄養素があるのです。
他にも、玉ねぎ、ニンジン、ゴボウも積極的に取り入れるべき野菜になります。
免疫力を上げる野菜②葉物
年間通して食べられるレタスも免疫力を上げる効果がありますが、風邪をひきやすい冬に美味しいのが白菜です。
白血球に働きかけて、免疫力を上げる働きがあり、鍋物やスープに入れると芯も柔らかく食べやすくなります。
同じく鍋物には欠かせない春菊もカロテンが沢山含まれるので、免疫力アップに欠かせません。
独特の香りがあるため、好き嫌いがハッキリしてしまいますが、カロテンだけで言えば、ほうれん草以上に含まれています。
挙げればきりがありませんが、これら以外にもかぼちゃ、オクラ、キノコ類など免疫力に役立つ野菜は沢山存在します。
野菜スープが免疫力アップに効果的な理由
野菜は生でも、煮ても炒めても美味しく頂けますが、免疫力を上げる目的で食べるのでしたら、野菜スープがおすすめです。
冷たい食べ物は、内臓を含めて体を冷やしてしまい、病気に対する抵抗力を下げることにつながります。
反対に、温かい食べ物は体の芯から温めてくれますから、免疫力、抵抗力共に高める効果があり、病気に強くなるのです。
免疫力を上げる点では、風邪やインフルエンザだけに目が行きがちですが、がんを予防する効果も持ち合わせています。
野菜スープは、野菜の豊富な栄養素を余すことなく摂取出来るメリットがあり、さらには作り方も簡単です。
油を使った調理に比べると脂肪分が無く、ダイエットをする方にとっては一石二鳥の効果があります。
今話題のファイトケミカル
ファイトケミカルとは、植物に由来している成分で、免疫力を向上させるためには欠かせないものになっています。
野菜は雨や太陽を浴びながら育ちますが、外は野菜にとって敵が多い環境であり、野菜自身が身を守らなければいけません。
私たちが野菜を食べて味覚で感じる苦みや辛みこそが、野菜自身が起こした身を守る行動の結果なのです。
これこそがファイトケミカルという成分で、人間にとっては毒ではなく、有用な成分ということになります。
ファイトケミカルを最大限に活用する野菜スープ
免疫力を上げるファイトケミカルを活用した野菜スープを飲んで、病気になりにくい体作りを実践してみましょう。
必要な材料は、キャベツ、タマネギ、ニンジン、かぼちゃがそれぞれ100gで、水が約1リットルだけです。
作り方は、それぞれの野菜を食べやすい大きさに切り、鍋に入れたら野菜が浸かる程度に水を入れます。
そこから沸騰するまで煮ると、弱火にしたのちに、20分煮て完成です。
調味料を入れても良いのですが、野菜がもつ本来の味や旨味を知るためにも、まずは何も加えずに飲んでください。
免疫力を上げる飲み方としては、1回当たり200mlを1日に3回飲むと効果的です。
野菜スープはスープに栄養素が凝縮されている
この野菜スープのポイントは、具を食べるよりもスープだけを飲むことに意味があるということです。
野菜を煮ることで、ファイトケミカル成分が野菜から外に流出し、免疫力を上げる栄養素はスープだけに含まれています。
もちろん野菜そのものには食物繊維が残りますから、野菜を食べるのも体には良いことです。
しかし、免疫力を上げるという1点だけで考えると、野菜スープを飲むだけで良いということになります。
野菜スープの具を違う料理に活用する
野菜スープは飲むだけにして、残った具は他の料理に活用するのもおすすめです。
野菜と水で煮ただけですから、野菜そのものは下茹でした状態と考えれば、使い勝手が良い材料になります。
そのまま違う鍋にお湯を沸かし、だしを入れて、余った野菜と味噌を加えれば手間いらずの味噌汁が完成です。
少し手間がかかる方法になりますが、余った野菜と牛乳をミキサーで混ぜ合わせ、コンソメやブイヨンを加えて煮るとポタージュスープを作ることも出来ます。
捨ててしまうよりも、二次利用すると料理の幅が広がり、食材がムダになりません。
野菜スープの保存方法
出来ることなら必要な量だけ作るのが望ましいですが、倍の分量で作り、作り置きしておきたい方もいるかと思います。
完成したらしっかり冷ましてから冷蔵庫で保管するのも良いですが、この方法では1日しか保存が効きません。
冷凍庫なら2週間程度の保存が可能で、しかも旨味やファイトケミカルが増す効果があるのでおすすめです。
夏場はそのままの状態で放置すると、すぐに傷んでしまいますから、冷蔵庫や冷凍庫で保存すると安心出来ます。