材料はバジルの葉っぱ50g、くるみ30g、オリーブオイル120ml、にんにく1ピザやパスタなどのイタリア料理に欠かせないバジルの葉っぱは、生や乾燥したものが市販されており、いつでも簡単に入手できます。
自宅での栽培が可能ですから、庭に植えておけば、必要な時に採取して料理に使えるので大変便利です。
食用としてのバジルの使い方や栽培方法、効果についてご紹介しましょう。
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バジルの基本情報
正式にはメボウキという名で、しそ科の仲間であり、英語でバジル、イタリア語ではバジリコと呼ばれています。
インド、アフリカなど熱帯アジアが原産地であり、日本国内での栽培が可能ですが、冬を越すことができません。
日本での歴史は江戸時代までさかのぼり、その当時は主に漢方薬に使われていました。
メボウキの漢字は目箒で、バジルの種は水につけるとゼリー状になり、目の中に入ったゴミを除去するのに活用していたことに由来します。
バジルの種類
一般的に食用として利用されているのはスイートバジルですが、バジルの種類は全部で150種類以上あると言われています。
スイートバジルはきれいな緑色をしていて、イタリア料理やフランス料理などには欠かせません。
このほかにメジャーなものとしては、紫バジル、ホーリーバジル、ブッシュバジルがあります。
エスニック料理にあるガパオライスのガパオは、タイ語でバジルを指しており、この料理で使うのはホーリーバジルです。
バジルの効果
バジルは食用としての使い方ばかりに目が行ってしまいますが、漢方薬として使われていたように、体に良い効果をもたらします。
バジルが持つ鎮静作用は、腹痛、吐き気、胃の痙攣に効果的であり、便秘の解消にも効果的です。
精神的な面でも、気分を落ち着かせたり、不眠症対策にも役立つだけでなく、心身、神経への強壮作用も持っており、毎日元気に生活する源にもなります。
バジルを家庭で栽培する方法
バジルを自宅で栽培するには、庭が無くても、プランターなどでの栽培が可能です。
ホームセンターや苗ものを販売しているお店で、ハーブコーナーがあるので、苗を購入して育てることになります。
家庭菜園をするのが初めての方でも、比較的簡単に栽培ができるので、ぜひ実践してみましょう。
バジルを栽培するために必要なもの
- バジルの苗
- バジルを育てるプランターもしくは鉢(20㎝以上の深さが必要です。)
- 培養土(野菜用の培養土を使用し、プランターの容量に合わせて用意します。)
- 鉢底石
- 移植ごて
- 野菜用の肥料(液体肥料や化成肥料を用います。)
ジョウロも必要ですが、不要なペットボトルをジョウロにできる便利なアイテムが百均ショップにあります。
バジルの苗選びのポイント
お店で苗を選ぶ時には、まず苗を手に取ってみて、茎が太く、葉が眩しいくらいの緑色をしているか、虫がいないか確認します。
葉が黄色くなっていた場合、病気にかかっている可能性が高いですから避けてください。
バジルの苗を植えてみよう
プランターで栽培するには、太陽が良く当たり、風が通る場所が適しています。
植えた後には、こまめな水やりが必要で、夏場は土が特に乾きやすく、干上がらないように注意してください。
- プランターの底が見えない程度に、鉢底石を入れ、その上から培養土を入れます。培養土は、プランターの最上部から2~3㎝下くらいまで入れてください。
- 土を入れたら、苗が入る深さの穴を掘って、その中に水を注ぎます。そして、苗をポットから丁寧に取り出して、土がついたまま掘った穴に植えましょう。
- 苗を植えたら、根元に軽く土を被せて、少し押さえてあげて、プランターに水をたくさん注いであげて作業は終了です。
バジル栽培の追肥
随時水を与えておけば、バジルは勝手に成長していきますが、ある程度のところで肥料を与えなければいけません。
土の中に含まれる養分をもとに成長しますが、バジルの葉が増えて行くに連れて養分が不足します。
葉っぱが10枚以上になるほどに成長してきたら、追肥を始めましょう。
液体肥料の場合、1週間に1回の追肥をし、化成肥料は2週間に1回のペースで与えてください。
バジルの水やり時に観察して虫に目を光らせる
ただ毎日水を与えるだけでなく、バジルの生育状況や、虫が付いていないか観察してあげましょう。
葉っぱや茎には虫が付くことがあり、アブラムシやアザミウマを見つけたら、即駆除してください。
食べるために栽培しますから、あまり殺虫剤に頼らない方が望ましいのですが、手に負えない時に限り利用しましょう。
しかし、収穫できるほどに育っている場合、殺虫剤を使ったものをすぐに食べると体に良くありません。
殺虫剤散布後は、2週間以上の間隔を開けてから収穫しましょう。
バジルを収穫するタイミングと収穫方法
収穫できる目安としては、バジルの茎が30㎝程度になったら収穫を始めて構いません。
葉っぱは園芸バサミで切りますが、採取するのは、茎の一番高い位置周辺にある、葉っぱが柔らかい所からです。
一度にまとめて収穫するのではなく、必要な分だけをハサミで切り取ってあげましょう。
また、この時に、バジルの一番中心となる茎の最先端の部分を切ると、さらに収穫できる葉っぱが増えてきます。
これを摘芯と言いますが、新芽に養分をしっかりと行き届けるためにはなくてはならない作業です。
バジルの切り取った茎で増殖させる
摘芯で切り取った茎は、きれいな水に浸しておけば1週間程度で根が生えてきます。
それを新たに別のプランターを用意して植えると、さらにバジルを増やすことが可能です。
バジルだけでなく、万能ねぎでも同じことができて、刻む時に切り落とした根っこを水に浸しておけば、新たに葉が成長します。
それを植えれば、万能ねぎをお店で買う必要がなくなり、自分で繰り返し育てて、料理に利用できるのです。
収穫したバジルを定番ソースに加工しよう
摘みたてのフレッシュバジルを使い、ジェノベーゼソースを作ってみましょう。
材料はバジルの葉っぱ50g、にんにく1片、塩5gです。
作り方
- バジルの葉っぱは洗わず、キッチンペーパーなどで1枚1枚きれいに拭き取ります。
- フードプロセッサーでバジル以外の材料を一度混ぜ合わせます。
- 次にバジルを加えて、もう一度混ぜ合わせ、滑らかなソースになったら完成です。
ジェノベーゼソースは、パスタやカプレーゼなど、イタリア料理に利用できるので、バジルを収穫したら作ってみましょう。